ことり文庫日誌

ことり文庫日誌
ひとりで・・・ その2
もうひとつ
夏の、はじめての「ひとりで・・」は
おとまり。

3歳のはれぼうのお友だちの中には、
もう、ひとり(や、兄弟と)でおばあちゃんちに
おとまりできる子も、いるんです。

すごいねえ・・・

みんなは、どうかな?



「ひとりでおとまりしたよるに」
フィリッパ・ピアス 文 ヘレン・クレイグ 絵
徳間書店


ある日、エイミーは、お母さんに言いました。

「おばあちゃんのおうちに、おとまりにいきたいな。
 わたしひとりで」

それも、3つも、泊まるんですって。

エイミーは、自分のにもつと
3つの宝ものをカバンにつめて、
お母さんと赤ちゃんで弟のビルと犬のボンゾに送ってもらい
おばあちゃんのうちに行きました。

たのしく過ごしても、やっぱり、夜は
おうちを思い出して、さみしくなっちゃう。

おうちからもってきた宝ものを、とりだすと・・・


物語の名手ピアスが紡ぐ、
ほんのすこしの魔法がかかる、ファンタジー。

小さなマットや、木ぼりの馬の力をかりて、
エイミーは、子どもらしい自信をゲット。

そして、おとまりの前より、すこしいろんなものが見えるようになります。


ところで。

見返しや、作中の絵をみると、
じつは、エイミーのおうちと、おばあちゃんちは、
公園をはさんだご近所さん!

ふふふ、かわいい。

そのむかし、近くに住んでいるおばあちゃんのうちに
はじめて妹とふたりでお泊まりしたときに、
夜、妹が泣きだし、おばあちゃんに送ってもらって
夜道をてくてく家に帰ったのを、思い出しました。

わたしたち、宝もの持っていかなかったし・・・

それに、おばあちゃんちのおとまりの部屋、
テレビが観られるのはよかったけど
市松人形もあったんだもんね。



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ひとりで・・・ その1
もうすぐお盆休み。

はじめて、ひとりで電車に乗ったり、
ひとりでおばあちゃんちにお泊まりにいく・・・
なんて子も、いるかな?


「こんとあき」
林明子 作 福音館書店

この絵本の主人公のあきは、大の仲よしのこんとふたりで
電車にのって、遠くのおばあちゃんの家に向かいます。

こんは、あきが生まれたときから
ずーっと一緒にいる、きつねのぬいぐるみ。

あんまり仲よくしすぎて、腕がほころびてきたので、
作ってくれたおばあちゃんのところに
なおしてもらいにいくことに、したのです。

はじめての旅は、
電車の中でも、駅についてからも、
ドキドキすることの、連続。

そのたびに、こんは、「だいじょうぶだいじょぶ」と
言ってくれますが、そのこんが、のら犬にさらわれてしまい・・・


ドキドキすることのあとには、
大きな大きな、ホッ・・・を用意して。

子どもたちを魅了する、旅ものがたりです。

・      ・      ・

なかよしのぬいぐるみがいるのって、
こんなに心強いことなんだと、
はれぼうが、ものすごくぬいぐるみを愛でるのにふれて
はじめて実感。

言うこと聞いてくれるし
望むように反応してくれるし
思うようにあそんでくれるし。

言ってほしいこと、思ってほしいこと、
ぜんぶ、そうしてくれるし。

お互い、完全な味方同士。


一緒だからこそ、
どんなことだって”いい思い出”になるのかな。

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ともだちは海のにおい
ー なにかする、というのも、楽しいものだが、
  なにもしないのも、じつにいい。
  風のかすかなにおいもよくわかるし、
  雲が消えたり生まれたりするのが、すっかり見えてしまう。

               本文より



「ともだちは海のにおい」
工藤直子 作 長新太 絵 理論社


なにもない海。
波も、鳥も、月も。

ただ、空いちめんに、銀の粉になって
星が散るばかりの、夜の海で、ふたりは出会いました。

やさしい、大きなくじらと、
ビロードのようにうつくしい銀色の、すこし甘えんぼうのいるか。

くじらは、本を読むのが好きで、詩や物語も書いて、
ビールが好きで、持ち物は、みんな、口の中にいれています。

いるかは、体操が得意で、あたまをなでてもらうのが好きで、
お茶を飲むのが好きで、部屋にはいっぱいものが置いてあります。


いるかのうちで、それぞれの「かなり」を
いいな、と思い合う日もあります。

シャボン玉の中のように、なんにもないくじらのうちで、
ふたりでビールを飲みながら、眠ってしまう日もあります。

パリのモードに憧れるくじらが、しばらくパリに行ったり、
人魚に手紙を書いたり、誕生日を祝ったり、哲学をしたり、恋をしたり。

こわがりのいるかが、夜、くじらに頭をなでてもらいに行ったり。


一緒の時間と、それぞれの時間と、海の時間とで紡がれる
詩のような物語と、物語のような詩。

・     ・     ・

ゆっくりと文字をたどったところから、
海がやってくる。

ゆらゆら、ゆらゆら、たゆたうように・・・

読んでは眠り
眠っては読み

ぼんやりと、あいまいに。

夏の昼下がりにひらくのに、
もってこいの本です。

しなやかなに生きていくためのヒントが、
あぶくみたいに
あらわれては、パチン、と消えていきます。

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じゃっぶーん、の絵本
あつい〜

あつい〜

はやくも、バテ気味のみなさん。

トマトさんに続いて
じゃっぶーん、の、きもちいい絵本を、どうぞ〜



「ぞうくんのさんぽ」
なかのひろたか 作 なかのまさたか レタリング
福音館書店

お散歩をしているぞうくん。

途中で出会った、
かばくんも、わにくんも、かめくんも、「乗せて」というので
みんなのっけて歩きます。

でも、やっぱり重くて、
ぐらぐらぐら・・・

うわー
どっぼーん

と、池におちてしまいます。

いい天気だもん
もちろん、
みんな、ごきげん♪



「ガンピーさんのふなあそび」
ジョン・バーニンガム 作 光吉夏弥 訳
ほるぷ出版

ある日、ガンピーさんがふねに乗って出かけると
子どもたちがやってきて、つれていって、とたのみます。

「いいとも」と、ガンピーさんはいいました。
「けんかさえ、しなけりゃね」

そのあとも、
うさぎ、ねこ、いぬ、ぶた、ひつじ、にわとり・・・
次々に、ふねのお散歩の仲間はふえていきます。

みんな、しばらくは、
ガンピーさんとの約束を守って
たのしく川をくだっていたのですが、
そのうち、やっぱり、おおさわぎ。

とうとう、ふねがひっくりかえって、
みんな、かわに落ちてしまいました。


でもね。

うすい水色の空に
時とともに色を変える、大きなお日さまのついてくる
あついあつい日。
川に落ちるのって、ちっともいやじゃありません。

それが、ゆったりとした時間のながれる、静かな午後なら、なおさら。

たのしい仲間と一緒なら、なおさら。

おいしいお茶がまっていたら、なおさら。

・     ・     ・

暑い日。

やっぱり、水は、はいるに、かぎる。


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トマトさん
まっかな露地栽培のトマト発見すると
買わずには、いられない・・・

あっちでも、こっちでも
おいしそうなトマトを見つけてばかりで、
気がつけば、台所が、トマトだらけ。

食卓にも、毎日トマト。
(塩まぶすだけだけど)

さあ、今年も、この絵本の出番!



「トマトさん」
田中清代 作 福音館書店


ある なつの ひるさがり。
まっかに うれた トマトさんが
トマトのきから どった、と おちた。

太陽がぎらりと照って、暑くてたまらない。

トマトさんが、畑の横を流れる、小川の音に耳をすますと、
ころころぴっちゃん
ミニトマトたちが、小川にとびこんで遊んでいます。

でも、トマトさんは、体がおもくて、動けないのです。

強がるトマトさんですが、
ほっぺが痛いくらい、暑くなって
とうとう、涙がぽろり。

それをみた虫たちが、力をあわせ・・・


ごろん ごろん ごろ ごろ ごろ
じゃっぷーん!

迫力満点のダイブ、
飛び散るしぶき、恍惚の表情

きもちよさそうなことといったら
しあわせそうなことといったら。


暑い日は、水に飛び込むにかぎる。

水遊びしたら、昼寝にかぎる。

トマトにかぎる。


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あかいろうそく
絵本花火大会。

おまけに、線香花火みたいな、
余韻の残る1冊をどうぞ。



「あかいろうそく」
新美南吉 作 鈴木寿雄 絵 フレーベル館


おさるが、里でいっぽんの赤いろうそくをひろいました。

おさるは、それを花火と思い込み、
だいじに山へ持って帰り、山の動物たちに知らせました。

花火をみたことのない、山の動物たちは、興味津々。

夜空にひろがる花火を思い浮かべ、
ぜひみてみたいと思い、
よろこびいさんで、山のてっぺんにのぼりました。

火をつけるのは、みんなびくびく、ひと騒動。

ついに、ししが飛び出して、
火をつけると・・・


50年ほど前の、おはなしです。

おはなしも、語りの口調も、のんびりとしていて
わっはっは、というのとは違う、おだやかなユーモア。

ついに火のつくくだりでも、
どきどき、とも違う、静かな気持ちで、見守ります。

夜空の下
木にくくりつけたろうそくの灯りが
ゆれるのを、ながめる動物たち。

のどかに、時間がすぎていきます。

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花火の絵本
たのしみにしていた、鎌倉の花火大会が、
まさかの、中止で・・・

とっても残念なので、
ここで、2発ほど、打ち上げておきます。


たーまやー


「はなびドーン」
カズコ・G・ストーン 作 童心社

くらーい夜空に、
ひゅー、ドーン、パパパーン、パチパチパチ・・・
と、次々に打ち上げられる、鮮やかな花火。

すべてのページが、夜空の色。

ひゅーっと空にのぼっていくけむりと
ぱっと開いた花火が、交互に描かれます。

赤ちゃんから読んであげられる絵本で、
とってもシンプルな分、いくつになっても、たのしめます。

はれぼうも、もう、3年目。

シーズンになると、何度も読みます。


つづいて、毎年、いちばん人気の花火です。

かーぎやー


「ねこのはなびや」
渡辺有一 作 フレーベル館

三組のねこの花火屋が、技を競う、花火大会。

入念な準備から、盛大な打ち上げ花火まで、
職人の技がひかります。

はやうち、アイディア、しかけ・・・

次々と繰り広げられる大きな花火に、たくさんの見物客たち。

粋な職人たちや、準備風景など、
活気のある裏側にふれられるの、うれしいところ。

にぎやかに色とりどりの花火は、迫力満点。
花火大会らしい、華やかな雰囲気が、たっぷりと味わえます。

・      ・      ・

やっぱり、花火はいいな〜


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夏の棚
夏休みにはいった!

梅雨もあけた(気がする)!

いよいよ、
夏本番です。


夏は、みじかい。

今が旬のおもしろい絵本がたーくさんあるので
ぜひ、ぎゅぎゅっと、たのしんでくださいね。

あつーい日中、
親子ともにお気に入りの絵本があれば
すずしく夏を満喫できます☆

  

  

  

虫、おばけ、星、海
カレー、アイス、花火、バカンス・・・

いろいろ揃えて、お待ちしています。


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おっきょちゃんとかっぱ
くらくらっとするような暑い日に
迷い込む、ふしぎな世界・・・


「おっきょちゃんとかっぱ」
長谷川摂子 文 降矢奈々 絵 福音館書店

家の裏の川で涼んでいた、おっきょちゃん。

赤い顔したふしぎな子、ガータロに誘われて、
川の中のお祭りへ・・・

持っていったおみやげが功を奏し
かっぱたちに認められたおっきょちゃんは、
ふしぎなおもちを食べて、川の外のことは忘れ、
ガータロの家でたのしく過ごしていましたが、
ふとしたことで、うちを思い出し
帰りたいと、泣き出します。

困ったガータロの家族は、何でも知っている
ちえのすいこさまに相談しに行き、
「すいかごめ」の呪文を教えてもらい・・・


方言の語りも、物語も、とてもおもしろいので、
読んでいるわたしは、どうしても、文章に集中してしまうけれど。

絵も、すばらしいのです。

子どもたちには、どんなふうに、
映っているんだろうな・・・

じりじりした暑い午後から、
ゆらゆらゆれる川の中の世界へ

ふたつの世界をつなぐ道
そして、また、音があふれ、お日さまのひかりのもとへ

行きて帰りしものがたり。

・    ・    ・

おっきょちゃんのパンツイッチョ姿にシンパシーを感じて
興味をもったはれぼう。

何が起こるんだろう
異世界のドキドキ
不安
別れのさみしさ
そして、ほっとする瞬間へ
気持ちが動くのが、手に取るように、わかります。

夏らしい小道具も、たのしいね。


「めっきらもっきらどおんどん」
長谷川摂子 作 ふりやなな 絵 福音館書店

おなじ作者コンビの、夏の定番。

ユニークな妖怪たちのでてくるこの絵本も、
すこし前から、お気に入りです。

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ムーミン谷の彗星
テレビのない、わが家。

DVDを観るのが、
特別ごほうび、おたのしみ。

それを励みに、いいこでお店番していたりします。

ほとんどが、わたしの持っていたものなので、
趣味に偏りがあり、渋めだけど・・・

中でも、最近こればっかりなのが
パペットアニメのムーミンで、
わたしより、くわしくなっています。


そんな中。

なんと、逗子の映画館で
パペットの「ムーミン谷の彗星」が上映されるって。

わーい!

でも、映画館で1時間以上・・・

しかも、彗星って、
ちょっとだけ怖いよね、きっと・・・

だいじょうぶかな?


で。

絵だけでもみて、慣れておいてもらおうと、
文庫版をわたしておいたら、
いつのまにか、ばあばに、読んでもらっていました。

怖い怖いって、言いながら、
恐いもの見たさなかんじで・・・

よけい、観に行かれなくなったりして。


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